バーバラ・メイソンは、1947年8月9日にペンシルベニア州フィラデルフィアで生まれたアメリカのソウルシンガーです。10代の頃からソングライターとして音楽キャリアをスタートさせ、「Yes, I’m Ready」(1965年)などのヒット曲で知られています。彼女の音楽は、恋愛や人間関係の複雑さを感情豊かに表現し、フィリー・ソウルのパイオニアの一人として評価されています。現在もパフォーマンス活動を続けており、その音楽は現代のR&Bアーティストにも影響を与えています。

そんな華麗な経歴を持つ、彼女の半生やディスコグラフィなどの伝記をまとめさせていただきました。

バイオグラフィ

1947

8月9日、ペンシルベニア州フィラデルフィアで生まれる。

[1947年の歴史を振り返る]

世界

  • 冷戦が激化し、マーシャル・プランが発表される

日本

  • 日本国憲法が施行される

1分で分かる!激動の昭和史 昭和22年(1947年)そのときあなたは? | はやぶさ宝石箱

1964

「Come to Me/Girls Have Feelings Too」をリリース。[17歳]

1965

18歳で「Yes I’m Ready」をレコーディング。初のヒットとなり、Billboard R&Bチャートで2位、US Cash Box Top 100で3位、US Billboard Hot 100で5位を記録。カナダのトップシングルチャートでも12位にランクイン。この曲はバーバラ自身が作詞作曲したもので、2回のテイクでレコーディングされた。レコーディングには、後のフィリー・サウンドの主要人物となる Kenny Gamble も参加していた。[18歳]

[実は、あの人も同い年]

世界

  • James Mtume
  • Zulema
  • David Bowie
  • Major Harris
  • Carole Bayer Sager
  • Elton John
  • Herbie Murrell – The Stylistics
  • Ann Peebles
  • Mick Fleetwood
  • Carlos Santana
  • Sylvester James
  • Linda Womack as Zeriiya Zekkariyas
  • Laura Nyro
  • Minnie Ripperton
  • J. C. Crowley – Player

Musicians Born in 1947 – On This Day

日本

  • 尾木直樹
  • ビートたけし
  • 高田純次
  • 平野レミ
  • あき竹城
  • 奥村チヨ
  • 寺尾 聰
  • 元谷芙美子
  • 稲川淳二
  • アニマル浜口
  • 泉ピン子
  • ちあきなおみ
  • 小田和正
  • 森進一

1947年生まれ(今年78歳の誕生日)の芸能人・有名人一覧

1970

Arctic Recordsを離れ、Buddah Recordsと契約。サウンドも変化し、より率直な歌詞を歌うようになる。[23歳]

1972

Curtis Mayfieldの「Give Me Your Love」をカバーし、R&Bチャートで9位を獲得。[25歳]

1974

「From His Woman To You」がR&Bチャートで3位、ポップチャートで40位以内(28位)に入る。Shirley Brownの「Woman to Woman」に対するアンサーソング。[27歳]

1984

「Another Man」をリリース。同性愛の男性と付き合う女性を描いた内容が物議を醸す。[37歳]

おすすめディスコグラフィ

『Yes, I’m Ready』 – 1980

「Yes, I’m Ready」は1965年5月にリリースされ、Barbara Masonの鮮烈なデビューを飾ったアルバムです。
でも、今回紹介するのは1980年リリース?調べてもちゃんとした情報出てこなかったのですが、Spotifyだと1980年リリースでした。

表題曲「Yes, I’m Ready」はビルボードHot 100で最高5位、R&Bチャートで最高2位を記録し、多くのリスナーを魅了しました。​アルバム全体はSmooth SoulやSoulを基調としたサウンドで統一され、耳当たりの良いメロウナンバーが豊富に並んでいます。Barbara Mason自身のハスキーで泣きのある歌声は、一音一音に深い感情を宿し、聴く者の心を強く揺さぶります。​

豊かなストリングスとコーラスアレンジが楽曲に華やかさを添え、当時の“Philly Soul”サウンドを象徴する甘美な雰囲気を生み出しています。

またJames Ingramがバックコーラスで参加しており、その厚みのあるハーモニーが楽曲にさらなる奥行きを与えています。​
プロデューサー兼ベーシストのButch IngramをはじめとするIngram一族のメンバーが要所を固め、アルバム全体に統一感とグルーヴをもたらしています。

​バラードからミディアムテンポのナンバーまで、多彩な楽曲構成はBarbara Masonの表現力を余すところなく引き出しており、洗練されたサウンドプロダクションも光ります。

その音楽的完成度は後に多くのアーティストにカバーされるほど高く評価されており、オリジナルはPhantogramにもサンプリングされています。発売から50年以上を経た今も色あせないBarbara Masonの存在感とアレンジの妙は、R&Bファン必携の名盤と言えるでしょう。

語るなら外せない関連アーティスト

Jackie Wilson – ジャッキー・ウィルソン

ジャッキー・ウィルソン(本名: Jack Leroy Wilson Jr.)は、1934年6月9日生まれ、1984年1月21日没のアメリカ合衆国のソウル/R&Bシンガーです。ミシガン州デトロイト出身で、「Mr. Excitement」の愛称で知られ、そのダイナミックなステージパフォーマンスと4オクターブに及ぶ広い声域で1950年代から60年代にかけて絶大な人気を博しました。ローリング・ストーン誌「歴史上最も偉大な100人のシンガー」第26位。

バーバラ・メイソンとジャッキー・ウィルソンは、1960年代から70年代にかけてのアメリカの音楽シーンにおいて、プロフェッショナルな共演者であり、個人的にも親しい友人関係にありました。メイソンはウィルソンが亡くなるまで良い友人関係を続けており、ヒット曲「Yes, I’m Ready」の成功後には、ウィルソンを含む当時のトップアーティストたちと共にツアーを行いました。また、様々なコンサートやショーで共演した記録も残っています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

Barbara Masonは夜遅くの時間にぴったりの甘美なスウィートソウルを体現するアーティストかなと思います。私の眠れない夜のプレイリストに入ってます。

Curtis Mayfieldがプロデュースした「Give Me Your Love」のカバーは1973年にポップチャートとR&Bチャートのトップ10入りを果たし、彼女が有名になるきっかけになった曲ですが、そのMayfield作品のもう一つの名曲「I’m So Proud」(The Impressionsがオリジナル)もカバーされており、これが結構私的には1位を争うくらい良い曲です。必聴です。

私自身ハスキーな歌声に魅了されやすい性質があり、「普通に好き~」くらいだったのですが、1984年の「Another Man」はLGBTQA+をテーマにした楽曲だったことを知ったときは、「またか…」と思ってしまいました。私の遺伝子はゲイが好きな女神の歌声に惹かれるようにできているのでしょうか。

1975年のPam Grier主演映画『Sheba, Baby』のサウンドトラックにも楽曲提供・コーラスで参加しているみたいで、その映画もぜひ観賞したい作品です。

ぜひ、皆さんも彼女の音楽を聴いてみてください!

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