「ディスコの女王」として音楽史に革命を起こした、ドナ・サマー。17分に及ぶ官能的な名曲「Love to Love You Baby」(1975年)で国際的ブレイクを果たし、グラミー賞5回受賞。1979年発表の『Bad Girls』はダブル・プラチナムを記録し、「ホット・スタッフ」「バッド・ガール」が同時に全米1位を制覇。 そんな華麗な経歴を持つ、彼女の半生やディスコグラフィなどの伝記をまとめさせていただきました。

バイオグラフィ

1948

ドナ・サマーは1948年12月31日にマサチューセッツ州ボストンで生まれる。幼い頃から教会で歌い始め、10歳の時にはすでにソロ歌手として才能を発揮。高校卒業を間近に控えた1967年、ニューヨークへ渡り、ミュージカル「ヘアー」のオーディションを受ける。

1968

1968年、ミュージカル「ヘアー」のヨーロッパ公演に参加し、プロとしてのキャリアをスタート。ドイツで「Aquarius」のドイツ語版をDonna Gainesとしてリリース。

1978

1978年、29歳の時に映画「Thank God It’s Friday」に出演。1979年には30歳でアルバム「Bad Girls」をリリースし、グラミー賞を受賞。

2008

17年ぶりのオリジナルアルバム「Crayons」を発表。彼女の最後のアルバムとなる。

2012

フロリダ州ネイプルズで肺がんのため死去。

おすすめディスコグラフィ

Bad Girls (華麗なる誘惑)

ドナ・サマーのアルバム『Bad Girls』(1979年)はディスコの金字塔的作品で、ロックとファンクを融合した「Hot Stuff」、社会問題を描いたタイトル曲「Bad Girls」、ドナ自身が作詞作曲した「Dim All the Lights」が収録されています。2枚組オリジナル盤はDJセットのようなシームレスな構成で、全米アルバムチャート6週連続1位を記録。おすすめ曲はグラミー賞受賞の「Hot Stuff」、情景描写が鮮やかな「Bad Girls」、バラードとダンスの融合曲「Dim All the Lights」、終盤を彩る「On the Radio」です。デラックス版では12インチ・ミックスや未収録デモ音源も追加されています。

アルバムは、「性」をテーマにしたコンセプト・アルバムであり、夜の街を彷徨う女性たちの姿を描いています。しかし、単に売春を美化するのではなく、社会的なメッセージが込められています。ドナ・サマー自身が、友人がロサンゼルスのサンセット・ブールバードで警官に売春婦と間違われた経験からインスピレーションを得て、このアルバムを制作したそうです。

所感

いかがでしたでしょうか?親の代から有名なドナ・サマーは、名前こそ聞いたことありましたが、良く調べもせず、避けて通ってきたアーティストでした。改めて調べてみて、彼女の音楽業界への貢献や、音楽に込められた社会的なメッセージを知り、感無量であるとともに、もっと早く知りたかったと後悔…笑

調べているうちに、ドナ・サマーがゲイ・コミュニティに対して不適切な発言があったとして、批判を受けたという記事を読みました。彼女が実際にそのような発言をしたのかは不明であり、本人はその後、そのような発言はしていないと否定しています。

彼女と友人関係にあったポール・ジャバラや関係者を考えると、そのような不適切な発言はなかったのではないかと思いますし、そう信じたいです。ドナ・サマー自身も「性的指向で人を判断しない」と述べており、LGBTプライドイベントへの出演やHIVチャリティイベントへの参加など、ゲイコミュニティへの支持を示す行動が、彼女のLGBTQコミュニティに対してフレンドリーな姿勢であることを裏付けているのだと思います。

女性の社会的な立場を訴えた内容や、ゲイコミュニティへの賛歌になるような曲を生み出したドナ・サマーのような「音楽と社会問題」を結び付けたアーティストに出会えたことで、このブログ記事を書いた意義があったなと思います。

ご拝読いただいた皆様、ありがとうございました。今日も素敵な音楽に出会えますように。

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